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ソウル7日目・・・やっと、ペ・ジャンウンさんのライブを聴きに行けました
2009年1月4日 (日)
場所: ソウル, ホンデ, Club Evans
メンバー: ペ・ジャンウン배장은(P), イ・スニョン이순용(B), イ・サンミン이상민(Dr)

今日、ホンデにあるclub evansというジャズ・クラブで、ジャズ・ピアニストであるペ・ジャンウン배장은さんの演奏を聴きました。

そもそも、ソウルでジャズ・クラブに行くのが初めて。しかも、2006年秋くらいにこのブログでとりあげて以来、いつかは行きたいと思っていたペ・ジャンウンさんのライブに、やっと行けました。今日はピアノ・トリオで、私にとっては最高の構成。

さらに、ミーハーで申し訳ないですが、サインをもらってきました。
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ちょっとだけ韓国語で話しもしました。

演奏は、期待どおり。とても素直な演奏。音数が多くなく、一音一音がとても丁寧で、抑制が効いていて、しかも、適度にcrazy。私が好きなジャズ・ミュージシャンの要素をほとんど持ってるピアニスト。

まあ、そんな音楽的なことはさておいて・・・たぶん、韓国でジャズ・ミュージシャンとしてやっていくのは、日本以上に難しいんです。彼女は、ファースト・アルバムと今回のセカンド・アルバム「GO」の間に、企画アルバムとしてモーツァルトの曲をジャズ風に演奏するというアルバムを出しています。

なぜなら、韓国では、ジャズはまだまだポピュラリティーを得ていなくて、すでにポピュラリティーを得ているクラシックを経由してリスナーに訴えるような迂回路をとらないと、まだまだ一般の人たちに受け入れられない。

このセカンド・アルバム「GO」も、今日のライブの曲間のMCによると、本当はもっと早くに出るはずだったそうですが、遅れに遅れて発売となったようです。だから、アルバム7曲目にある「Infinite Patience」という曲を作ったのだとか。このあたりにも、韓国でジャズ・ミュージシャンであり続ける難しさが出てるのかも。

でも、とにかく良いピアニストです。これほど音楽に対して誠実で、真摯に演奏してくれるピアニストも珍しいのではないか、と。余計な自意識を完全に消し去って、自分を通して湧き上がってくる音楽を、そのまま聴く人に伝えられるピアニストです。

音楽を演奏するということがどういうことか、ピンと来ていない人には、たぶん、物足りなく感じると思います。ジャズ・ミュージシャンって、本当は、あまり強く自己主張していてはいけないのですが、そういうジャズ・ミュージシャンが多く、また、そういう人に限って売れたりするので、ペ・ジャンウンさんのように、本当に素直に音楽をしている人の良さが、なかなか伝わりにくいのかも。

ただ音楽をしているだけで、何が悪いのでしょうか。自分のやるべきことはこれなんだ、と、そういう気持ち以外に、ミュージシャンに何が必要なのでしょうか。

みなさん、あまりにも、ミュージシャンの自意識や(偽りの謙虚さや親近感も含めた)自己演出に、ごまかされすぎですよ。

もっと注意して、音楽を聴かないと。音楽だけを聴かないと。音楽以外のものに騙されずに、音楽だけに集中するならば、ペ・ジャンウンさんのピアノ、こんな良い音楽、めったにないと思いますよ。
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by tmasada2 | 2009-01-05 01:22 | JAZZ日記
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