新宿でのイベントに参加すべく、やっと新宿のHMVで、天上智喜の3rd single 「Sweet Flower」を入手しました。
付録のDVDはこれから見ますけど・・・とにかく今回のシングルで感動したのは、カップリングの「Rock'n' Roll Star」のLinaの歌ですよ。 まず、日本語の発音がすごく美しいです。私が、ここ十年ぐらいの日本のポップスの歌手に関して一番大きな問題だと思うのは、日本語の発音がぜんぜんできていないことです。おそらく、歌手本人ではなくて、作り手のほうがわざとそういう発音をさせるのだと思うんですが。 最近の日本人の歌手って、口の中で声をモゴモゴさせるような歌い方をする人が多すぎますね。すると、特に母音の歯切れがわるくなるんですよ。半分英語みたいで、本人はかっこいいと思っているかもしれないけれど、そんな歌を聴いても全く感動しないのです。(日本の大衆音楽のなかでも、演歌の人は、ほとんどそんなおかしな発音はしませんが。) 今回のLinaの日本語って、日本人が手本にしてもいいくらいの発音です。だから、日本の歌手が歌っているように聴こえる。すると、どんな印象を受けるかと言えば・・・いま、このくらい、きちんと、真摯に、まっすぐに、ていねいに歌を歌ってくれる歌手が、日本の女性歌手にはほとんどいない(本当に、ほとんどいない!)ので、歌がなんのひっかかりもなく、そのまま心に入ってくるんですね。 そもそも歌が歌えていない歌手とか、個性でしか勝負していない歌手、一見実力派だけど実は売り出す戦略上実力派に扮しているだけの歌手、そういう歌手の歌は、心に入ってくる前に、耳が拒絶してしまうのです。 しかし、この「Rock'n' Roll Star」の歌って、なんのひっかかりもなく、すっと、そのまま、心の真ん中に入ってくるんですね。これはすごいかもしれません。・・・でも、どうして、日本人の歌手は、こんなふうに、ふつうに、まっすぐに、歌を歌ってくれないのでしょうか。 私の好きなKOKIAさんは、そんなふうに、ふつうに、まっすぐに歌を歌ってくれる、数少ない日本人の歌手のひとりですが、なぜKOKIAさんのような歌手が、日本ではもっと育たないのでしょうか。・・・Linaさんの歌を聴いていると、心を動かされると同時に、そんなことを考えてしまいました。
by tmasada2
| 2006-04-29 16:50
| 天上智喜
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